体液中のカルシウムの役割

骨を作る材料として不可欠
 まずは、骨のなかにあるカルシウムの役割からみていきましょう。
 第二章で、骨の構造を鉄筋コンクリートに例えると「鉄筋にあたるのがコラーゲンで、そのなかに流し込むコンクリートがリンとカルシウムに相当する」と説明したように、強い骨を作るには、骨の芯を支えるコラーゲンとともに、そのすき間を埋めるカルシウムが必須です。
 骨は、すでにできあがったかたまりのように見えますが、実際には生涯を通じて常に作り替えられています。血液中から新しいカルシウムを吸収して沈着させる一方で、骨の中の古いカルシウムを少しずつ血液中に溶かし出しています。こうした活発なカルシウム代謝の繰り返しが、若い丈夫な骨を作り出しているわけです。
 ところが、カルシウムの摂取量が長期にわたって不足すると、体液中のカルシウム量を確保するため、骨のなかの貯蔵カルシウムがどんどん消費されていきます。さらに、加齢や閉経といった因子も、骨のカルシウムの消失に拍車をかけます。
 丈夫な骨を保つには、毎日の食事で積極的にカルシウムをとることが大切です。

細胞間の〝メッセンジャー〟
 体液中に存在する一%のカルシウムは、全身の約六〇兆個におよぶ細胞が協調して働くうえで不可欠な〝細胞間のメッセンジャー〟として働いています。
 ご存じのように、われわれの体の機能を統括しているのは脳です。脳から絶え間なく発信される情報が、逐次、神経を通じて全身の細胞に届けられ、私たちの生命活動は成り立っています。このとき、神経から刺激(情報)を受け取って、各細胞に伝達しているのがカルシウムです。
 カルシウムが、どのようにして細胞にメッセージを伝えるのか不思議に思うでしょうが、実は細胞の内側と外側のカルシウム濃度の差を利用します。
 通常、体液中のカルシウムの多くは細胞の外側に存在していて、細胞の内側のカルシウムの一万~一〇万倍にのぼります。ところが神経から情報が伝わってくると、その刺激を合図に細胞の外側にあったカルシウムが細胞内にどっと流れ込み、細胞の内側のカルシウム濃度を一気に上昇させます。この濃度の変化が、細胞に情報を伝えているのです。

各組織でのカルシウムの役割
 体液中のカルシウムの具体的な働きは、次のとおりです。
①筋肉を動かすのに必要
 筋肉を動かす場合も、カルシウムがメッセンジャーとして活躍します。細胞内のカルシウム濃度が通常の百倍くらいになると筋肉の収縮が起こると言われます。手足のほか、心臓の拍動を支える心筋、末梢血管の平滑筋の収縮にもカルシウムが必要なため、体液中のカルシウム不足は生命に関わります。
②血液をかためる
 切り傷やすり傷で出血した場合、小さな傷であれば放っておいてもすぐに血液が固まって出血は止まります。こうした血液凝固は、血液中や血管組織内のさまざまな物質が関与して起こりますが、カルシウムもそのなかの重要な一つです。
③免疫にも関与
 体のなかに細菌やウィルスなどが侵入したときに、カルシウムはそれらの排除に働く白血球やリンパ球の手助けをします。





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by beauty-moisture | 2017-02-04 18:01 | 美容と若返りにコラーゲンとアパタイト