「紫河車」の名で用いられる

中医学から見た二つの特長
 中医学では鍼灸と生薬が主な治療法ですが、その中医学から見て、なぜプラセンタ療法は効果があるのか。このことに関しては、プラセンタに備わる二つの特長をあげることができます。
 一つは、すぐれた生薬としてのさまざまな特性、もう一つは「陰陽」のバランスを整える作用です。中医学では、プラセンタ療法の有効性はこの二つの特長に由来すると考えます。
 そこで、本章では生薬としての特性について、次章では、中医学の思想的背景との関連の中で、陰陽のバランスを整える作用について述べていくことにします。

『本草綱目』にもその名がある
 洋の東西を問わず、紀元前の昔から、薬として使用されてきたと伝えられるプラセンタは、さまざまな文献に登場します。
 その中で最も詳しく書かれているのは、中国・明時代の『本草綱目』(李時珍、1596年)です。この書物は52巻から成り、最後の人部(ヒト由来の生薬の項目)第52巻に、「人胞」の名で収載されています。
 別名としては、胞衣、胎衣、紫河車、混沌衣、仏袈裟、仙人衣といった名称が記載されており、これらの中で、「紫河車」という通称が最も一般的になりました。
 ちなみに、日本では紫河車と呼ばれていました。
 また、プラセンタの品質に関して、初産の子供や健康な産婦のもの、および紫色のものがよいとの記述も見られます。
 さらに『本草綱目』には、唐時代の『本草拾遺』(陳蔵器、739年)という書物の中に、すでに生薬として記載されているとあります。
 しかし実際には、唐時代にはほとんど使われず、使用されるようになったのは元時代(1271~1368年)からであり、医師の朱丹渓がその効果を謳うようになり、続いて呉球が、大造丸という紫河車が入った処方を創始してからである、とも記されています。



プラセンタ療法と中医学の調整作用
プラセンタ療法と中医学の調整作用



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by beauty-moisture | 2017-02-26 13:17 | プラセンタ療法と中医学の調整作用