“ガマの油”の正体は“馬の油”たった!

 昔、ガマの油売りという大道商人がいました。今はテレビの時代劇などに登場します。
 ガマの油売りの口上は、大そう奇抜な口上で、次のようなものです。
 『四方の壁を鏡で張りつめ、四六の蝦蟇(がま)を閉じこめますると、さあ驚いたのはガマ公でござい。
初めて眺むる己の姿の醜くさに吃驚 仰天、あわれや憐れ、全身の疣肌からタラーリ、タラリと脂汗……。
さあて、お立ち会い、その脂汗を掻き集め、南無観世音を念じつつ、三七 廿一日煮つめましたるが、これぞ妙法《ガーマの油》。
さあさあ、らっしやい、寄らっしやい。かわい赤子のお尻のただれ、火傷に切り傷、腐れ傷。赤切れ、ひび割れ、いちころじゃあー。
えー、そこな旦那様え、ご新造さんえ、悪い事は申さぬぞよ。今晩用いてご覧じろ。ご利益たちどころに現われて、アララン、ラーンでござるぞよ、ほーれ買わなきや悔むよ、お内儀さん。婆さまだって欲しがるよっ! おーい、そこの色男1つ、買ってかないと彼女に振られるよーっ!』
 このように、面白おかしく並べたて大道商売をしましたが、その油は筑波山の蝦蟇の油だという振れこみでした。
 ところが、筑波山には確かにたくさんの蝦蟇が生息していますが、その蟇蛙から実際に油を採ったという事実も記録もありません。つまり、これは《ガマの油売り》のホラ話だったのです。
 ではガマの油というのは、一体何の油で作ったのか?
 日本医史学会会員の直江利氏は、右伝民間楽の研究者ですが、昭和五十年に、『ガマの油というのは、馬の油の変名だった』と発表し、その後、馬の油は皮膚外用剤として、全国的に有名になりました。
 牛馬の食用を禁じられた江戸中期頃から、馬の油とは公に言いにくくなったので、『我が馬の油→我馬の油→ガマの油』ともじって変名した、というのが、直江
説です。
 人体皮膚の炎症トラブルや、美顔、美肌作りに対する馬油の効用は、直江氏の研究発表で全国に広がり、今日では厚生省も皮膚保護剤として認可しています。

ぬるだけで驚くほど効く馬油
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by beauty-moisture | 2017-03-23 09:15 | ぬるだけで驚くほど効く馬油