2017年 04月 03日
やけどに抜群の効果
やけどは皮膚の火事
誤まって鍋の湯を手にこぼした、ストーブに手を触れたなど、やけど(軽症)をしたときあなたはどうしますか。
ほとんどの方は“まず水で冷やす”でしょう。それは間違いではありません。しかしもっと効果的なのは“まず馬油をぬってからガーゼをかけ流水で冷やす”方法です。その理由は次のことからわかっていただけるでしょう。
やけどはいってみれば皮膚が火事にあって燃えている状態です。当然燃えるには酸素が心要ですから、水で冷やしている時も、皮膚間隙に残っている酸素は燃焼し続けます。
馬油は消化剤
その点、まず馬油をぬって皮膚間隙の酸素を追い出し、かつ酸素供給を断てば、それだけ燃焼は少なく済むはずです。
いってみれば、火事の初期消化は水の放水よりも、砂や消化剤のほうがずっと早く鎮火できるのと同じ原理です。
馬油は、前述したとおり豚の油と違って浸透力が強く、人間の脂肪とも近いので皮膚によくなじみます。そして細菌を捕まえて活動を抑えますから、やけどの跡の化膿防止にも役立ちます。
できるだけ早く処置する
当然のことですが、やけどの処置は一刻一秒でも早くすべきです。救急箱は取りやすいところに置くことはもちろん、その側に馬油も常備しておくとよいでしょう。
慌てずしかし迅速に「馬油をぬってガーゼを当て、流水で冷やす」これがやけど処置の基本です。
病人の床ずれにも効く
安静を強いられる病気になったとき、その病気自体もさることながら、病人の“床ずれ”の心配が大変です。
床ずれは、ベッドに面した肌の血行がとどこおって、とくに圧迫の強い部分の皮膚がただれること。健康な人でも日に六時間も同じ姿勢で寝てさえいられないのですから、一日中寝たきりの病人は辛くてたまりません。
病人が自ら寝返りを打てるならまだしも、動けない重病患者や老人を看病するとなると、数時間ごとに姿勢を変えてあげないとすぐに“床ずれ”をおこしてしまいます。
血行を促進する馬油
床ずれは血行不全が原因。ですから、馬油の血行促進効果が役立ちます。
床ずれした肌に馬油をぬるとすぐに染みこんで、ただれた汁が止まって乾いたようになります。ただれがひどい場合は、馬油をぬったその上にガーゼをかぶせ、かさぶたができるまでガーゼの上から馬油をぬるとよいでしょう。
また、床ずれ防止にも馬油をおすすめします。病人の入浴(またはタオルで拭く)の後に、床と接する個所に馬油をうすくぬっておけば、血行不全になりにくくなります。
by beauty-moisture
| 2017-04-03 08:03
| ぬるだけで驚くほど効く馬油