2017年 01月 17日
美容液「スクワラン」の誕生
スクワレンは変質しやすい
スクワレンをそのまま化粧品として用いることができれば、この上ない理想的な化粧品が生まれるに違いありません。
しかし、残念なことに、そう都合よくいかないのが現実。
スクワレンが非常に変質しやすい性質をもつことがネックとなり、安全性の面で、化粧料としては不適格でした。
そこで、スクワレンを化学的に安定化したスクワランが登場することになるのです。
優れた化粧基剤・スクワラン
ここで、スクワランがなぜ化粧料として用いられるようになったのかということについて説明しておきましょう。
スクワレンの素晴らしい働きは、古くから「本草綱目」などで知られてはいましたが、一般的に大量に利用されるようになったのは、スクワランのほうが何十年か早いのです。
スクワランは最初、寒冷地でも性能の落ちない高性能な潤滑油として、第二次大戦中の日本軍で軍事秘密物質として用いられました。
そして、戦後になり、「三越」から売り出されて、好評で飛ぶように売れた高級化粧クリームの主要成分がスクワランであったことから、化粧料として一躍注目されるようになったのです。
つまり、スクワランが化粧料として適した性質をもつ物質だということは、じつに偶然に明らかになったことなのでした。
スクワレンとスクワランの違い
スクワレンとスクワランは、構造的にみると1分子あたり水素原子が12個くっついているか否かの差です。
しかし、左の表を見てわかるとおり、性質はまったく違います。
※表省略
by beauty-moisture
| 2017-01-17 14:32
| スクワランいきいき美容健康法