コラーゲンは線維状のタンパク質

コラーゲンは化粧品ではない
 これからコラーゲンの分子構造などをこの章で述べていきます。しかし、はっきり言って難しいです。そんなこと知らなくてもいい、という方は第二章からお読みになってください。ある程度コラーゲンの重要性はわかっていただけるでしょう。
「コラーゲンは化粧品の成分」とだけ思っていた人は、まず、ここで大きく発想転換をしてください。
 コラーゲンをひとことで言うなら、人間はもちろんのこと、あらゆる多細胞動物の体内に存在するタンパク質の一種です。タンパク質にはたくさんの種類があり、その働きも多様性に富んでいます。また、私たちが生きていくうえで欠くことのできない重要な成分です。
 人間の場合、全体重のおよそ二〇%がタンパク質だと考えられており、そのタンパク質の約三分の一をコラーゲンが占めています。具体的には、骨、軟骨、腱、歯、皮膚の真皮、血管壁などの場所に多く存在しているのです。

細胞と細胞のすき間を埋める
 コラーゲンの特徴の一つは、細胞と細胞のすき間を埋めるようにして存在している――つまり「細胞の外にある」ことと、「繊維状または膜状である」ことでしょう。タンパク質の多くが細胞内で働いている事実や、水に溶けた球状の形にあることを考えると、コラーゲンは少し風変わりな存在かもしれません。

コラーゲンの役割
 体の中でコラーゲンはどんな働きをしているのかといえば、まず、物理的な役目があげられます。コラーゲンは細胞の外にあって、繊維あるいは膜のような構造体をつくっています。この構造体が、体全体あるいは個々の臓器の形をつくったり、支えたり、結びつけたりしているのです。いわば、体あるいは臓器の大黒柱の役目を担っています。
 体の中でのコラーゲンのもう一つの役割は、細胞の足場になっていることです。人間や動物の体は、たくさんの細胞からできています。特殊なものを除くと、細胞には足場が必要です。足場に張り付いて、はじめて生きていくことができますし、分裂して増えていくことができます。コラーゲンは細胞の外にあると前に述べましたが、細胞はこれを足場にして寄り集まり臓器を形作っているわけです。
 例えてみれば、コラーゲンは細胞のマイホームのようなものです。マイホームが快適ならば、そこに住んでいる人の活動や気分によい影響を与えます。同じように、足場としてのコラーゲンは細胞のいろいろな活動に影響を与えることがわかっています。
 一方、コラーゲンをつくったり、壊したりするのは細胞ですから、細胞の状態がコラーゲンの状態を左右します。つまり、コラーゲンと細胞はお互いに影響を与え合っているのです。

分子は固い鎖状の立体構造
 決して溶けた状態にはなく、繊維状か膜状にあるコラーゲン。その分子は、もちろん肉眼で見えるはずなどありません。そこで電子顕微鏡を使って見てみると、形は、長さ約二八二ナノメートル、直径一・五ナノメートルの棒状。一ナノメートルは10メートル、すなわち一ミリメートルの一〇〇万分の一ですから、細長く固いことがわかります。



若さと健康の支えコラーゲン
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by beauty-moisture | 2017-01-20 10:03 | 若さと健康の支えコラーゲン