2017年 01月 29日
食べたコラーゲンは吸収される?
コラーゲンの減少や酸化を抑えるには、コラーゲンの積極的な摂取が大変有効です。
ちなみに、従来の栄養学では、コラーゲンは「食べてもムダ」とされてきました。その最大の理由は、コラーゲンの消化吸収の問題です。
コラーゲンをはじめとするたんぱく質は、前に述べたように、アミノ酸という物質がいくつもつながってできています。
私たちがそれを食べた場合、消化管内でアミノ酸まで分解されてから吸収され、体内で再び人体用のたんぱく質に再合成されるしくみになっています。
ところが、コラーゲンは、たんぱく質のなかでも抜きんでて大きな形をしています。しかも、三重らせん構造という特殊な形態ゆえ、消化管でアミノ酸まで細かく分解するのは至難のワザ。そうしたことから、
「コラーゲンを食べても体の中にはほとんど吸収されない」
と考えられてきたのです。
体内吸収を立証したデータ
しかし最近になって、従来の常識を覆すデータが出はじめました。
動物実験では、食事で与えたコラーゲンペプチド(アミノ酸がいくつもつながった状態の物質)が大きな形のまま体内へ吸収されたという報告があります。
すなわち、マウスにコラーゲンペプチドを摂取させたところ、その95%が12時間以内に吸収され、しかも、体内へ吸収されたペプチドは、アミノ酸が5~150個(分子量500~15000)もつながった大きなものだったというのです。
体内吸収のしくみはまだ不明
コラーゲンやコラーゲンペプチドのような大きな物質が、どのようなしくみで体内へ吸収されるのか、まだよくわかっていません。
一説では、通常のたんぱく質とは別の経路(小腸のすき間)から吸収される可能性が示唆されています。
いずれにしろ、口から摂取したコラーゲンが体内にしっかり吸収されることは、2章で紹介する臨床試験の成果をみても明らかです。
by beauty-moisture
| 2017-01-29 15:04
| アンチエイジングの切り札食べるコラーゲン