コラーゲンとの関係

両者のバランスが大切
 エラスチンと同じ結合組織に存在する美肌成分としては、コラーゲン(膠原線維)のほうが有名です。
 一般に、コラーゲンも〝肌のハリを保つ〟たんぱく質と説明されていて、エラスチンとの違いがあいまいになっています。
 しかし、コラーゲンは、若干の弾性もありますが、様々な組織で力学的な強度や組織の硬さに関係しています。
 エラスチンによって伸びたり膨れたりした組織を、内側から引っ張って縮め、元に戻すのがコラーゲンの役目といえます。
 皮膚の場合で説明すると、皮膚を指で押したとき、元の形に戻す働きをしているのがコラーゲンで、皮膚を引っ張ったときに伸びるのはエラスチンの働きによります。
 また、内臓でいえば、形を維持しているのがコラーゲンで、血管や肺の収縮(伸縮性)を生み出しているのがエラスチンです。
 ですから、エラスチンが減って、コラーゲンの比率が一方的に高まると、組織はどんどん硬くなっていきます。伸びる力より縮む力のほうが強まって、組織が萎縮しはじめるのです。また、コラーゲンとともに、エラスチンも減ってしまうと、今度は皮膚にたるみが生じてきます。
 つまり、美しさと健康を保つには、両者のバランスがとても大切で、コラーゲンとエラスチンがともに豊富な状態が最良といえます。

組織によって比率は異なる
 エラスチンとコラーゲンの比率は、組織によって異なります。
 伸縮性が求められる部位にはエラスチンが豊富で、たとえば血管はエラスチンのほうが多く存在します。血管の40~50%は弾性線維といわれています。
 ただし、同じ組織の中にあっても、互いに結合して働くことはないと思われます。
 電子顕微鏡の解析でも、両者が交じり合ったり、結合する様子は確認されていません。あくまで、互いに少し距離を置いた形で存在していると推測されます。


柔軟な血管と肌のハリにエラスチン
柔軟な血管と肌のハリにエラスチン



[PR]
by beauty-moisture | 2017-02-14 07:39 | 柔軟な血管と肌のハリにエラスチン